(2020/03/18のnoteより転記)
「威圧感のないカメラ」
小型のミラーレスカメラやスナップシューター系のコンデジの宣伝文句の1つとして、割とよく使われる表現です。
確かに従来の一眼レフカメラやファインダーを内蔵した中型ミラーレス機と比較したら、それらのカメラはサイズは小さいですし、大きなカメラより小さなカメラの方が、存在感が小さいことは事実です。
言い換えれば威圧感を与えにくいカメラなのかもしれません。
しかしながら、現在のカメラの主流は圧倒的にスマートフォン。ガラケーカメラの時代を経て、人々の感覚は「スマホを向けられたら写真(や動画)を撮られているかもしれない」といったものになっています。
そんな感覚からすれば、スマートフォンより大きく存在感のあるミラーレス機も一部のコンデジですら決して目立たないカメラではありません。むしろ特別な存在感。
少し前のこと、よく訪れている飲食店にて、毎回パナソニックのGX7MK2を使って料理の写真を撮っていたところ、顔なじみの店の方から「大きなカメラのお兄さん」と認知されていたことがありました。私個人としては持っている中では最も小さく、目立たないカメラを使っていたつもりですが、お店の方からはそう見えていなかったようです。
その人も写真はスマートフォンでしか撮らないと仰ってましたっけ……。
今やカメラが小さかろうと、スマホだろうと、不躾に人にカメラを向けることが許される時代ではありませんが(昔だってそうだったはずですが)、小さなカメラを使うことで何かしらの免罪符があると感じてるならば、そんな感覚は少しアップデートしてもいいのかもしれませんね。
そのカメラ、意外と目立っているかも。