OKPのノート

日記を書きます

「換算○○mm」の表記をやめた件について

APS-Cセンサーやマイクロフォーサーズフォーサーズセンサー)のレンズ交換式カメラで使う交換レンズの画角について、本来の焦点距離に対して「35mm判換算で○○ミリ」「フルサイズ換算○○mm」といった表記をすることがあります。例えば、

マイクロフォーサーズ用レンズの焦点距離25mmは、35mm判換算で50mmの画角に相当する

焦点距離50mmのレンズをAPS-Cのカメラで使った場合、フルサイズ換算で75mm相当の画角です

このような感じ。
これを文章や言葉にする際、毎回「35mm判換算○○mm相当〜」と表記(発言)するのは文字数も多くなってしまいますし、正直面倒くさい。フォーサーズセンサーのカメラを使っていて、ブログやSNSでこの手の表現を頻繁に使う私もそう思います。

そんな際に、よく略記として使われるのが「換算○○mm」といった表記。
カメラ愛好家のみに限らず、一部のカメラ系メディアでも普通に使われる表記ですし、なんでしたら言葉にする人も多いかもしれません。
見慣れてしまった表現ではあるものの、この省略はちょっと不自然(不親切?)なところがあります。本来「換算」に結びついているのは、直前の「35mm判」の部分だからです。

「換算○○mm」では、一体何が何に換算されているのか分かりません。
あくまで私の感じ方ですが「35mm判換算 ○○mm相当」のそこ抜き出すの?みたいな。予備知識のない人にとってはかなり不親切な表記とも言えます。

もちろん、カメラ愛好家になら「換算○○mm」で伝わりますし、共通認識のある人を対象にした表記なのですが、私自信は使っていてどうにも居心地が悪い。
以前は自分のブログやSNSでも「換算○○mm」表記を使っていたこともありますが、どうにもモヤモヤとするのである頃から「35mm判換算」の部分を省略して、単に「○○mm相当」といった表記をするようになりました。ブログの場合は、初回の表記時のみ「35mm判換算〜」を付けて、以降は「○○mm相当」のみにしたりなど。

もちろんこれはこれで共通認識が必要なのは同じ。分からない人からしたら「一体、何に相当?」と思われるかもしれませんが、「換算+mm」の謎関係よりは、「○○mm相当」は元々一語になっている部分なので、私自身の気持ち悪さは解消されています。
表記としてそこまで一般的ではないかもしれませんが、全く使われない表記ではないですし(そこそこは目にします)、自分なりに拘って使っている表記のひとつです。

とはいえ「え、そっちを省略しちゃう?」みたいなものを挙げたらキリがないのですけども。「USBメモリ」を「USB」、「Wikipedia」を「Wiki」あたりは抵抗感を持つ人も多そうですが、「携帯」や「コンビニ」あたりはもう誰も疑問を挟まないレベル。最近は聞かなくなりましたが「マニュアルトランスミッション」を「ミッション」と呼ぶのもなかなか凄いですよね……。

(元ネタは2020/03/15のnoteより)